2025年11月05日

宇佐市の人口51,215人という現状を見つめながら思うこと🌾🍃

宇佐市のマチュピチュの写真.jpg

――大分市からゆるりと見える“静かな底力”

「宇佐」と聞くと、ふわっと頭に浮かぶのはやっぱりあの宇佐神宮⛩️。
あの大きな鳥居をくぐるたびに、背筋がちょっと伸びる。空気が澄んでいて、時間の流れがどこか違う。
まるで、遠い昔の日本の呼吸がそのまま残っているような場所。

そんな宇佐市の2025年10月1日現在の人口は、51,215人。
10年前の平成27年には56,258人いたというから、およそ5,000人ほど減った計算になる。
数字だけ見ると、少し寂しい気もするけれど、実際に訪ねてみると――その「静けさ」こそが宇佐の魅力なんじゃないか、と最近は思うようになった。🌤️

🌾 減った数字より、残った空気の濃さに気づくとき

私は大分市に住んでいる。にぎやかで、便利で、何でも揃う。
でも、便利さというのは時に、心の余裕を奪っていくものだなぁと感じることがある。
朝から車の渋滞、昼には慌ただしい人の流れ、夜になってもどこか落ち着かない。

そんなとき、ふと「宇佐へ行こう」と思うのだ。🚗💨
車を北へ走らせて1時間ちょっと。国道10号線を抜けて見えてくるのは、穏やかな田園風景。
黄金色の稲穂が風に揺れて、遠くで白い鷺がゆっくりと歩いている。
それだけで、不思議と胸の中のざわざわが静まっていく。🍃

人口が減ったと言っても、宇佐の空気は少しも薄くなっていない。
むしろ、人が少なくなったぶん、空気の密度が濃く感じるのだ。
「人の気配」が減って、「自然の気配」が際立ってきた。
その静けさは、決して寂しさではなく、まるで町が深呼吸しているような優しい間(ま)である。

🍗 宇佐といえば“からあげの聖地”

宇佐といえば、そう、やっぱり“からあげ”である。🍗✨
宇佐発祥の中津系唐揚げが全国区になって久しいけれど、やはり本場で食べると格別。
揚げたての香ばしい匂いが商店街に漂って、もう我慢なんてできない。笑

私のお気に入りは、宇佐駅近くの老舗。
揚げたてを紙袋に入れてもらって、そのまま神宮の参道を歩きながら頬張る。
熱い、けど美味い。ジューシーで、皮はパリッ、中はふんわり。
「これだよこれ…」と小声でつぶやいてしまうほどの幸福感。😋

からあげを食べていると、不思議と気持ちが明るくなる。
人口が減っても、宇佐の“うまいもん”の力は健在だ。
人を呼び寄せる香りがある町って、それだけで強いと思う。

⛩️ 神宮の森で感じる“時間の止まり方”

宇佐神宮の森を歩くと、どこからか風が吹いてくる。
木漏れ日が揺れ、葉のざわめきが耳にやさしい。
あの静けさの中に立つと、時間がゆっくりと溶けていく。
スマホをポケットにしまって、ただ風の音を聞く。
それだけで、何か大切なものを取り戻した気分になる。🍃🌳

この感覚を言葉にするのはむずかしいけれど、
宇佐には「止まる勇気」があるように思う。
動き続けることばかりを求める世の中で、
立ち止まることを恐れずにいられる町――それが宇佐のすごさだ。

🐢 ゆっくり生きる、という贅沢

最近、宇佐でも移住者が少しずつ増えているらしい。
テレワークが定着して、都会にいなくても仕事ができる時代。
「だったら、自然がある場所で暮らしたい」
そう思う人が増えているのだとか。💻🏡

宇佐にはそれを受け入れる土壌がある。
人の距離も、家の間も、心の余白も、すべてがちょうどいい。
近所の人と“ちょっとしたおすそわけ”をするような文化が今も残っていて、
スーパーのレジでも「寒くなりましたねぇ」なんて声が飛び交う。

大分市では、なかなかそんな会話は生まれない。
人が多い分、みんなどこか急いでいる。
けれど宇佐では、時間がやわらかく流れている。
「ゆっくり生きる」という贅沢を、静かに味わえる町なのだ。🍵🌾

🌸 減ることは、失うことじゃない

51,215人という数字。
これを「減少」と捉えるのは簡単だけど、
本当のところ、それは「変化」なんだと思う。

町の形が変わり、暮らし方が変わり、人との距離の取り方も変わっていく。
でも、そこに“町の魂”がある限り、宇佐は宇佐のまま。

子どもたちは少なくなったけれど、
運動会の応援の声は今も変わらず大きい。📣
商店街のシャッターが閉まっても、
週末には小さなマルシェが開かれ、笑顔が集まる。🛍️✨

失っていくものもあるけれど、
そのたびに新しい何かが生まれている。
その循環を見ていると、人口という数字はただの記録であって、
町の鼓動までは測れないのだと気づく。💫

🌙 大分市から見た“宇佐の静けさ”という希望

私はときどき、仕事帰りに宇佐方面へドライブする。
特に用事があるわけじゃないけれど、ただ走りたくなるのだ。
ラジオを小さく流しながら、夕暮れの国道を北へ。
窓の外には山の影、沈みかけの太陽、そして広い空。🚗🌇

その瞬間にふと、「こういう時間こそ贅沢だな」と思う。
都会の便利さよりも、何もない静けさの中にこそ、心が整う。
宇佐には、そんな時間が自然と流れている。

数字の上では減っていても、心の豊かさは増しているような気がする。
それは、訪れるたびに感じる“不思議な充足感”のせいかもしれない。

🍀 おわりに ― 宇佐の未来は静かに続いていく

人口5万人の町。
それは決して小さくない。
5万人の人生があり、5万人の毎日がある。

宇佐の未来は派手ではないけれど、確かに続いていく。
田んぼを渡る風のように、ゆっくりと、静かに。🌾🍃

たとえ人口が減っても、
「帰ってきたい」と思える町であり続けること。
その力こそが、宇佐の一番の魅力だと思う。🌸

これからもきっと、あの神宮の森の中で、
人々は小さな願いを胸に、静かに手を合わせるのだろう。
その姿がある限り、宇佐の時間は途切れない。

そして私は今日もまた、
からあげ片手に「やっぱり宇佐はいいなぁ」とつぶやくのだ。😌🍗✨

🌿おわり🌿


posted by 丼 at 10:17| 宇佐市 | 更新情報をチェックする